"恋愛至上主義"という名のセカイ系 | 砂上の賃貸

"恋愛至上主義"という名のセカイ系

ゾゾコラム というサイトの「恋愛資本主義」へ、ようこそ という記事を読んで、内容は端的に言えば「電波男」 を紐解きつつ「恋愛システムの死」について書いた話で、部分部分では納得できるし、面白く読めたのだが、どうにもどこかに違和感が残って仕方なかった。それは例えば

だけどね、みんな「戦友」なんだよ。自覚して戦ってるか、無意識のうちにあがこうとしてるか、その違いはあるけれど、みんな「恋愛至上主義」や「恋愛資本主義*15」という共通の敵と戦っている「戦友」なんだ。

というのを読んで、「えー、俺別に恋愛に対する温度は高くないけどそんなもんと戦ってないぞ」と感じるような違和感だったのだが、どこの部分でズレがあるのかが今ひとつ掴めなかった。

で、トラックバック先やら関連しそうなものやらを色々読みあさっていたら「これだ!」というのを見つけた。(黒人と)ゾンビ、カンフー、ロックンロールの3月28日の記述 より。

今、「電波男」を読んでいて、「2次元も3次元も記号的に等価値」という見出しがあって、グッタリ&ウンザリ。まぁ、それは置いておいて、かなり克明に『恋愛資本主義』について体系化しているんだけれど、著者のスタンスが、『恋愛は全て恋愛資本主義。そのシステムにはじき出された奴は“萌え”るしか無い』で、その中間が無くてマイッタ。
(強調は引用者によるもの)

そう、中間がなくて極端に感じるところに引っかかっていたんだ。そして、中間がない、で連想したのが、セカイ系 。「恋愛至上主義」と戦う人たちというのは、世界を「恋愛至上主義のセカイ」に塗り固めてしまっているセカイ系だったんだよ!(各自キバヤシの顔をイメージすること)

んで、しょうもないネタを思いついたんだけど、そんな恋愛至上主義のセカイと戦うRPGとかあったら面白いんじゃないかなと。主人公はもちろん電波男みたいな人で、パーティには腐女子、オサレサブカル、バブル崩れ、だめんず女などなど。主人公は二次元女をスタンドのように実体化させて攻撃で、ラスボスは汐留の巨大タワーか自称東京の着ぐるみランドあたりにいるの。でも途中で恋愛の誘惑に負けたオサレサブカルとだめんず女が寝返ってサークルクラッシュしちゃったりとかね。なかなか面白いゲームになるんじゃないかと思うんだけど、どうでしょう。