今週のモーニング | 砂上の賃貸

今週のモーニング

2005 5/26発売 26号

なぜか先週に続いて特別定価300円。てっきり先週の豪華表紙が特別定価の理由だと思っていたけど、そうじゃなくて値上げのための観測気球としての特別定価の予感。まあ雑誌は利益出なくて大変だしねえ。講談社は単行本も利益を確実に出すために品数絞るようになったし(そのせいで島本和彦のゲキトウは1巻しか出ていないというひどい話)、色々必死なんだろうね。

巻頭は先週に引き続きバガボンド。先週の頭で予告のような形で盛大に斬られていた伝七郎はすでにかませ犬感がプンプンに漂ってますな、可哀想に。その分清十郎に期待したいが、戦うのは読者時間で3年後くらいになりそうなのが怖いところ。サクサク進んで欲しいなあ。

チェーザレがようやくの連載開始の第二回。のわりに扱い地味すぎる。そうか編集部の期待はそんなもんか。これはアンケート必死で送らないと。天然100%なアンジェロくんのいい感じな狂言回しっぷりが面白い。こういう、コミュニティの外側から来たストレンジャーが空気を読まずに場をかき回して狂言回しの役割を演じるパターンって何があったっけなと考えていたのだけど、これはというものを思い出せなかった。BANANA FISHの初期の方とかが当てはまるかな。

大使閣下の料理人は中国話で島コー以上のリアリティを持ち、料理ものとしてクッパパと神の雫より美味しそうで、萌えマンガとしてわたしはあいより萌えるキャラが出ていて、いつもながらに安定した面白さ。熊の手食いてえ。

で、そのクッパパはまこと青春編の完結編。なんだこのさわやかなどらまわ。いや、いいんだけど。「もっとさなえちゃんのこと大切にしてよ!!でないとあたしまで悲しくなっちゃうじゃないの」っていうコマを見たときついニヤニヤしている自分はいやな大人ですね。

蒼天航路は魏諷の乱終結。曹操の後継者曹丕のキャラをゴンタ流を強く打ち出した回という感じ。笑いどころとしては、曹丕が階段から降りるときにひゃひゃひゃっと発狂して笑っていた鼻息男がページをめくった次のコマでは頭を矢で射抜かれて倒れているところ。ゴンタはこういう芸コマな笑いをときどきまじえてくるから隅まで見逃せない。

はるか17は期待した俺が悪かった。

あと、渇きのセイが打ち切られた。飛び降りシーンを打ち切りと重ねて深読みするとちょっと切ない。