各種バトン関連の話題を横目に見ているとき、俺の心に童貞マインドが甦った | 砂上の賃貸

各種バトン関連の話題を横目に見ているとき、俺の心に童貞マインドが甦った

この記事は自分の過去に通り過ぎた経験や感情などを踏まえて書いたものであって、特定の人々を揶揄、嘲笑、中傷する意図を持って書かれたものではないことをあらかじめお断りしておきます。脊髄反射にご注意ください。

まあ、実際にミュージカルバトンが回ってきたから書けるんですが。6/13にstrangeにミュージカルバトンが回って、それからすごい勢いであちこちの巡回先でミュージカルバトンのみならず各種バトンが回り出してバトン関係の色んな話題が飛び交っていたのを見ていたわけですよ、で、途中からだんだんと「バトンうぜえ」とか「バトン?回ってきたから適当にさばいたけどくだらないね」みたいな雰囲気の人とかを見て、俺の中にはわりと複雑な感情というか、「俺もバトンの話題に軽く触れたい。でも回ってきてもいないのに書くと物欲しげみたいでみっともない!かと言って否定的な態度を取るのも回ってこなくてスネてるみたいでカッコ悪い!」という気持ちが沸いて、とにかく心に波立てず横目に静観しよう、とか思っていたんですが、何となくいつか通った懐かしい感情だなと思ってそれは何かと考えてみたら童貞時代にセックスの話題が出たときの身の処し方とほとんど同じだったという。

別に気にしなきゃいいし、そんな気にするようなものではなくても、周りがその話題で持ちきりで、そして意図しなくても自ずと<経験者/未経験者>という分類をしてしまい、未経験ということで引け目を感じてしまい身構えてしまう心理、ああ、これは童貞マインドだなと。自分が童貞だったときを振り返ると、童貞だということを悟られたくない、だからと言って知ったかぶりするのは恥ずかしい、何より見抜かれたりしたら恥ずかしすぎる、だったら自分からカミングアウトしてネタ的に強調するか?いや、自虐は被害者意識が含まれているとそれがにじみ出てキモイ、じゃあどうする!?とにかく心を乱すな、気にするな、悟りだ!(0.2秒)みたいな。

まあ、バトンに関してはあっという間に話題も収束しつつあったから別にそこまで思っていたわけでもないですが、早々にバトンが回ってきた人が「バトンとかまじくだらねー」みたいな感じなのを見ると、脱童貞したばかりの人が「セックスとかまじくだらねー」とか言ってる姿を想起しました。これがいわゆる童貞の被害妄想ってやつなわけですが。

あと、いざバトンが回ってきた人がそのバトンに対する振る舞いで時に葛藤している姿も、初体験時のそれを思い起こします。そして例によって俺はここでも「できるだけ自然に、そんな葛藤は極力感じさせずに」という態度で振る舞おうとしている姿がやはりアレです。

ちなみにこの記事自体もそうやって置き換えてみると、ようやく脱童貞した奴がその途端に「俺も童貞だったときはさ~」みたいなことをのたまっている最低な文章ですね。何て恥ずかしい奴だ!以上、久しぶりに思い出した懐かしい甘酸っぱ苦い感情を噛みしめるように書きました。自意識バンザイ!

あと直接関係ないけど、ネットでよくDQNとカテゴライズされる人々は、自らを被害者的なオタクにカテゴライズしている人から蛇蠍のごとく忌み嫌われているけど、それは、DQNにカテゴライズされる人々が童貞マインド的な不安感を持たずに無根拠な自信を誇示している(ように見える)からそれが彼らの繊細な逆鱗に触れて敵視されているんだろうなと思いました。例えばはてなダイアリーの珍走団のキーワードなんかを見ると「イタイものを見るような視線を投げかけられているのを、注目されていると勘違いしている痛すぎる集団。」と書かれているわけですが、この一文から感じさせる自意識のありようなんかがまさに象徴的かな、と。